東京都在住、34歳男性、職業は小さいですけど飲食店をやっています。
うちの嫁の愚痴話ですがどうぞ優しい気持ちで聞いてください。
うちの嫁は所謂バリバリのキャリアウーマンというやつで、独身時代はほとんど外食をしていたようです。
それでは栄養が偏るだろうと、私が料理を振る舞うことも少なくありませんでした。
拝み倒してやっと結婚して一緒に暮らし始めても、最初のうちは仕事で夜が遅くなることも多く、わたしもお店が開いている時間は家にないので、ほとんど一緒にご飯を食べることもありませんでした。
冷蔵庫をあければ、必要最低限のものしか入っておらず、嫁が家で食事をしている様子が全くありません。
しかし、それではいけないと思い一緒に朝食を食べようと提案しました。
そして簡単な朝食を用意して欲しいとお願いしたのです。
嫁は最初はめんどくさがって反対したものの、子供が出来てからのことや二人の時間がない現状を危惧する私の訴えに渋々了解しました。
そして初めての朝食の日がやってきたのです。
ご飯とお味噌汁、佃煮と煮物に納豆と、簡単ながらも贅沢な朝食が食卓に並んでいることに、朝から大喜びで食卓につきました。
しかし食べた瞬間に体に衝撃が走りました。
味噌汁はしょっぱく、佃煮と煮物は甘すぎる。正直納豆とご飯以外食べられないと思いました。
嫁は決して不器用な人ではないと思うのですが,料理においては職業にしているわたしの方が上です。
想像するところによると、作り方はわかっていても、作った経験が少ないためか、味付けが大ざっぱすぎるのです。
「味見した?」や「どれくらいを入れたの?」と聞くと、「信じられない人ね!もう食べなくていい!」と嫁は怒って会社に行ってしまいました。
正
そのオムレツを見ながら「破れてなかったら完璧だったのにね」と私が言った瞬間,嫁はそのオムレツを皿ごとゴミ箱に放り投げ、冷蔵庫から卵を出して割り始めました。
「そんな風に言うならキレイなのができるまで作り続けてやる」と泣き怒りながら、オムレツを作り始めたのです。
嫁が、そんなに料理に対してコンプレックスがあったのかとわたしのほうがびっくりしてしましました。
それからは正直口に合わない物が出ても、何も言わず食べるようにしています。
しかしもともと手先が器用で頭のいい嫁は、その後どんどん料理の腕をあげ、今ではとてもフワフワできれいなオムライスを作れるまでになりました。
口に合わないと言う必要もありません。